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脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
Vol. 26 (2014-2015) No. 2 p. 25-31

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http://doi.org/10.16977/cbfm.26.2_25

原著

要旨 当施設では頸動脈狭窄症における脳循環予備能低下例などに対して循環動態を安定させることが可能で体動を抑制できる全身麻酔(全麻)下でのCAS を行っている.そこで全麻下でのCAS の治療成績を検討した.【対象と方法】2010 年7 月から4 年間でCAS を行った 22 例のうち全麻を施行したのは13 例であった.全麻群においてはpropofol を用い,過灌流症候群の発生が懸念される例にはedaravone を投与し術後数日は全麻を継続した.【結果】全麻群においては脳循環予備能低下,対側の頸動脈閉塞が約半数を占め,局麻群では心疾患の合併が最多であった.手技は全例で成功したが全麻群でTIA が2 例,局麻群で脳出血と網膜動脈閉塞が1 例ずつ発生した.局麻群の脳出血例で麻痺が後遺したが,全麻群では後遺症の発生はなかった.【結論】全麻下のCASは合併症が懸念される症例に対して合併症の防止に寄与できる可能性があると考えられた.

Copyright © 2015 日本脳循環代謝学会

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