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脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
Vol. 27 (2015-2016) No. 2 p. 243-247

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http://doi.org/10.16977/cbfm.27.2_243

原著

当院では脳卒中患者に入院時から口腔ケアと嚥下評価・摂食嚥下リハビリテーションを実施している.誤嚥性肺炎の予防効果と退院時経口摂取可否に関する影響因子を検討した.対象は,平成24 年1 月1 日から12 月31 日に脳卒中センターに入院した324 例で,年齢,性別,脳卒中重症度(NIHSS, mRS),ADL 評価(FIM),経口摂取可否,残存歯数,口腔衛生状態の良不良,舌運動の良不良を評価し,誤嚥性肺炎発症率と退院時経口摂取可否の影響因子を検討した.結果は,男性181 例,女性143 例,平均年齢は70.1±13.6 歳.肺炎発症率は全体で10.2%,退院時経口摂取可能例では7.6%,困難例では21.0%であった.退院時経口摂取可能は262 例(80.9%),経口摂取困難は62 例(19.1%)であった.多変量解析にて退院時経口摂取は入院時の舌運動と有意に関連を認めた(p<0.05).入院時の舌運動良不良は退院時経口摂取を予測し,口腔ケアと摂食嚥下リハビリテーションは誤嚥性肺炎を予防する可能性が示唆された.

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