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脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
Vol. 27 (2015-2016) No. 2 p. 249-253

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http://doi.org/10.16977/cbfm.27.2_249

シンポジウム 2 脳梗塞の病態と新規治療開発の将来像

アテローム血栓症の急性期には,プラークの破綻に伴い内皮下結合織が血管内腔に露呈し血小板血栓が形成される.血栓の抑制には,抗血小板剤併用が効果的であるが,一方で内皮障害の修復をターゲットとした治療法として,破綻したプラークの再内皮化を促進する,内皮細胞の分裂・移動を促進する,内皮細胞同士の結合を強固にする,内皮細胞と結合織との接着を補強する,結合した血小板を剝離し内皮細胞に置換する,などの治療法が検討されている.一方で,高度な主幹動脈狭窄の結果虚血に陥りつつある病巣に対して,血管新生によって病巣を救う方法として,我々は脳表で効率よく血管新生を促す血管再生シートを考案し,動物虚血モデルで大きな効果があることを示した.この膜状の構造体の中には血管内皮細胞,周皮細胞を含有したコラーゲンからなり脳表に移植することで髄膜血管と吻合を形成し,虚血領域の穿通枝に効率よく血流を送ることができる.

Copyright © 2016 日本脳循環代謝学会

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