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脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
Vol. 28 (2016-2017) No. 2 p. 241-247

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http://doi.org/10.16977/cbfm.28.2_241

原著

抗血小板薬の効果には個人差があり,遺伝子多型,併存疾患,服薬等によって影響を受けることが知られている.今回我々は未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術において,抗血小板薬に対する抵抗性/過反応性についてモニタリングを行い,P2Y12 Reaction Unit(PRU)値を適正値にコントロールするActive Target PRU Managementについて検討した.未破裂脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した61例を対象とした.術前アスピリンおよびクロピドグレルの2剤を治療7日前から開始し,プロトコールに従って服薬量調整を行った.術前クロピドグレル過反応性は9例(15%)であったが術後は25例(41%)と有意に増加した.また薬剤量調節によりPRU値を適正値へコントロールが可能であった.ステント時代の脳動脈瘤塞栓術において,Active Target PRU Management が虚血および出血合併症予防に対する戦略の一つとなりうる可能性が示唆された.

Copyright © 2017 日本脳循環代謝学会

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