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脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
Vol. 28 (2016-2017) No. 2 p. 257-263

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http://doi.org/10.16977/cbfm.28.2_257

原著

【背景】血管内治療で再開通を得て,3カ月後転帰良好であった急性期脳主幹動脈閉塞例において,早期症候改善の意義や関連因子は明らかでない.【方法】2012年4月~2016年3月の急性期脳主幹動脈閉塞血管内治療施行連続173例のうち有効再開通が得られ3カ月後転帰良好(modified Rankin Scale [mRS]スコア0–2)に至った症例を対象に,early dramatic recovery(EDR,24時間後のNIHSSスコア10以上改善または0–3)の臨床転帰への影響,および関連因子を後方視的に検討した.【結果】53例(年齢70.3±12.1歳,女性17例,術前NIHSSスコア中央値15 [四分位範囲11–21])を対象とした.EDR群(45例)は非EDR群に比し3カ月後mRSが低く(中央値1[0–2] vs. 2[1–2], p=0.03),白血球数(7826.7±2827.7 vs. 10137.5±3112.2/μl,p=0.03),血清BUN/Cre比(18.1±6.0 vs. 24.7±8.1,p=0.02)が低値であった.多変量解析では血清BUN/Cre比がEDRに関連した(オッズ比 0.81,95%信頼区間 0.65–0.94).【結論】血管内治療で有効再開通が得られ3カ月後転帰良好であった脳主幹動脈閉塞例では,血清BUN/Cre比低値がEDRに関連し,EDR例は非EDR例に比べて3カ月後mRSスコアが低かった.

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