J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

Chem-Bio Informatics Journal
Vol. 16 (2016) p. 25-39

記事言語:

http://doi.org/10.1273/cbij.16.25

Original

母集団薬物動態(population pharmacokinetic: PPK)解析では,臨床試験実施上の制約から,適切に採血時点が選択されたデータサンプリング計画を実現できないことがある.限定されたサンプリング(limited sampling)に基づくパラメータ推定値の信頼性について検討されることなく公表されることは,臨床薬理学の実践上の課題である.本研究の目的は,母集団平均薬物動態パラメータの推定値の精度と正確度を確率的シミュレーションと推定により評価した後,信頼性の点で改善されたパラメータ推定値を取得する手順を提案することである.アルコール摂取60分後より後の測定値がない血中アルコール代謝データの解析事例では,母集団平均消失速度定数(𝒌𝒆𝒍)の推定精度が低いことが示された.この問題に対処するために,アルコール代謝に関する既存の知識に基づき確率的に生成したデータを実際のデータと合わせ,パラメータ推定を行った.実際のデータのみに基づく𝒌𝒆𝒍の推定値は,低値の方へ偏っていることを示すことができた.

Copyright © 本論文著者

記事ツール

この記事を共有