Chem-Bio Informatics Journal
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Review
総説: どれを選ぶか-マイクロアレイデータの解析手法と結果の解釈方法
張 慶偉牛嶋 理恵河合 隆利田中 博
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2004 年 4 巻 2 号 p. 56-72

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抄録

マイクロアレイ技術の進歩と発達にともない、そのデータ解析手法が、複雑な生物機構を解明する上でますます重要なステップとなってきた。マイクロアレイのデータ解析方法は、異なる技術プラットフォームから得られるデータの違いや、多様な研究目的に合致した結果を導くため、これまでに多くのものが提案されてきた。しかしながら、それらのデータ処理方法の仕組みを知らずして個々のデータ解析の場面で最適なものを選ぶことは容易なことではない。本レビューは現在のデータ解析の「入力」と「出力」部分、すなわち生データの規格化と代表値算出、そこで得られる興味ある遺伝子に関するオントロジー解析とメタ・アナライシスに焦点を当てたものである。広く使われるようになった手法と最先端の手法の両者について詳細な解説を加え、マイクロアレイのデータ解析のトレンドを概観したい。

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2004 Chem-Bio Informatics Society
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