環境情報科学論文集
Vol.23(第23回環境情報科学学術研究論文発表会)
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カーボンフットプリント制度の導入によって生じる製品情報間トレードオフが消費者行動に与える影響の分析
小城 崇山本 祐吾東海 明宏
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p. 209-214

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抄録
本論文では,価格や性能,安全性などの既存の製品情報に加えて,カーボンフットプリント(以下,CFP とする)情報を製品に付与した場合における消費者行動の変化を選択型コンジョイント分析を用いて明らかにした。その結果,1)複数の環境指標がトレードオフの関係にあるような環境負荷特性を持つ製品では,消費者が環境情報を処理できなくなり,CFP 情報の効果は低くなること,2)製品の安全性と CFP の間にトレードオフの関係が生じている製品では,消費者は安全性の方を重視するため CF 情報が効果を発揮しにくいこと,が定量的に明らかになった。
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© {2009}(社)環境情報科学センター
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