環境情報科学論文集
Vol.23(第23回環境情報科学学術研究論文発表会)
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複数年の空間情報を用いた都市重量の変化に関する研究
-建築物・道路を対象とした和歌山市中心部でのケーススタディ
稲津 亮谷川 寛樹大西 暁生東 修石 峰井村 秀文
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p. 89-94

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抄録

都市の成長に伴い,過去から現在にかけて大量の建設資材が投入されてきており,近い将来大量の建設副産物が発生することが予測されているが,再利用先の減少により,排出量と投入量のバランスの崩壊が危惧されている。そこで,空間情報を用い,過去から現在までの資材蓄積量を推計した。さらに,用途地域ごとに耐用年数を推計し,将来のマテリアルバランスの予測を行った。その結果,建築物からの排出量が2030 年には290 万トン,道路建設に投入される物質投入量が12 万トンと推計され,排出量が投入量を約24 倍を上回ることが明らかとなった。

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© {2009}(社)環境情報科学センター
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