主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 273-278
様々な国際機関や国で,持続可能な発展指標(SDIs)の理論的な枠組みとしてテーマ別枠組みが採用されている。しかしテーマ別枠組みには,持続可能な開発へ向けた全体的な方向性を把握しにくいという短所がある。本研究では,日本の環境基本計画で使用されたSDIs を用いて,持続可能な発展に向けた方向性を包括的に評価することを目的とした。結果として,Eurostat(2014)が示した評価方法を用いて,持続可能な発展に向けた方向性を包括的に評価できることを明らかにした。加えて,この評価方法で,実用性という視点から閾値を0.5 か1に設定することが妥当であることも明らかにした。