環境情報科学論文集
Vol.30(第30回環境情報科学学術研究論文発表会)
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親水性を有する不織布を用いたテントユニットによる暑熱環境緩和に関する研究
三坂 育正松林 康子斉藤 拓也大石 裕一岸野 英樹石丸 泰堀口 恭代
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p. 31-36

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抄録

都市における夏季暑熱環境を緩和することを目的として、光触媒を担持させることで親水性を有する不織布に着目して、親水性不織布の蒸発性能や不織布を活用したテントユニット施設の温熱快適性、人の官能評価を明らかにするための実験を行った。これらの実験結果から、親水性不織布は高い蒸発性能を有しており、その結果、表面温度を気温よりも低下させる効果を確認できた。この不織布を側面に設置したテントユニット型救護施設を提案した。このテント内では、温熱快適性の向上と利用者の温冷感・快適感の向上が確認でき、暑熱環境を緩和するクールスポットとしての活用が期待できる。

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© 2016 (社)環境情報科学センター
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