2011 年 65 巻 1 号 p. 501-508
吸水・保水性能に優れた瓦廃材をポーラスコンクリート(以下、POC)の粗骨材として用いることにより、その保水性を向上させた高機能なPOCの製造が期待できる。そこで本研究では、瓦廃材を用いたPOCの基本的物性を明らかにすることを目的とした。検討項目は、空隙率など所要の性能を有するPOCの製造の可否、供試体試験での各種性能、さらに、瓦廃材を用いたPOCの保水性能である。その結果、所定の空隙率の確保は可能であり、強度面においても歩道用POC舗装として問題ないことが明らかとなった。さらに、通常骨材に比べ瓦廃材を用いたPOCは、約2倍の保水性能を有することが明らかとなった。