抄録
軟弱地盤にセメント系固化材を混合して固化する安定処理工法を広く活用するためには、安定処理地盤の強度・変形特性を正確に把握する必要がある。本論文では砂の種類と密度および安定材と混和材の配合条件が異なる材齢が約10年までのセメント安定処理砂に対して一軸圧縮試験と中空ねじりせん断試験を実施して、一軸圧縮強度を主要なパラメータとするべき関数型のせん断強度と残留強度の破壊規準を提案した。さらに、既往の研究で報告されたセメント安定処理砂の三軸圧縮強度に対して提案したべき関数型の破壊規準の適用性について検討した。