抄録
FE-SEM/EDSを用いた粒子解析により、品質の異なる13種類のフライアッシュ(FA)の反応性を評価し、以下が明らかとなった。FAを構成する粒子は、いずれのFAについても、mulliteとガラス相の混在粒子(mullite+G)およびAl2O3-SiO2系ガラスの粒子(AS)の2種類で占められる。M=(CaO+MgO+R2O)/SiO2の値でこれらの反応性を比較すると、ASよりもmullite+Gの方が反応性は高く、さらにmullite+Gは小径であるほどより反応性が高い。また、FAの活性度指数は、これら反応性の高い粒子の比表面積や体積割合に加え、粒子そのものの反応性にも影響を受け変動する。