モルタル中の気泡の空間分布構造を点過程として定量的に評価した。さらに、点過程に対する間引きシミュレーションによって再現した気泡の空間分布と実際のモルタル中の空間分布の比較を行い、骨材による分布の制限が実際の分布に及ぼす影響および、空間分布の再現可能性について検討した。セメントペースト中の気泡はランダムに分布するが、骨材の存在するモルタル中の気泡は骨材による分布の制限によって、凝集側の分布を示すことが確認された。また、間引きシミュレーションによって実際のモルタル中の気泡分布の特徴および点間距離が再現可能であることが示唆された。