フライアッシュ(以下FA)と水を事前混合したスラリーを用い、FAを120kg/m3セメント外割使用した高強度・高流動コンクリートに関し、強度発現および発熱特性を実験的に検討し、下記の知見が得られた。1)標準養生圧縮強度は、同一水セメント比では、FAの有無で材齢7日では差がないが、FA有の方が材齢28日で5N/mm2、材齢56日で10N/mm2、材齢91日で15N/mm2程度大きくなる。2)構造体強度補正値28S91・56S91は、同一コア強度では、FA有の方が小さくなる。3)単位セメント量当りの温度上昇は、標準期・夏期でFA有の方が多少大きい傾向にあるが、FAは温度上昇に大きく影響しない。