放射性物質格納容器に用いる重量コンクリートの自己治癒性能に着目し、調合強度50~70N/mm2程度の重量コンクリートをベースとして、自己治癒性能の高い混和材の調合について検討を進めた。実験内容は、予め割裂した角柱供試体の両端に0.2mmのプラスチック板を挟み込み、模擬ひび割れを作製し、浸せき後所定の日数での自己治癒性能を評価した。なお、評価方法は透水試験により透水速度を求めて定量評価とし、マイクロスコープで目視観察した。実験の結果、膨張材およびフライアッシュをそれぞれ単体で混入した調合では自己治癒性は少なかったが、膨張材とフライアッシュを同時混合した調合によって自己治癒性が最も高くなる事が判明した。