セメント・コンクリート論文集
Online ISSN : 2187-3313
Print ISSN : 0916-3182
ISSN-L : 0916-3182
セメント化学
C-S-Hの組成と比表面積の関係に及ぼすAl置換の影響に関する研究
須田 裕哉河野 伊知郎斎藤 豪佐伯 竜彦
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 69 巻 1 号 p. 37-44

詳細
抄録

本研究はC-S-Hの水蒸気吸着量および比表面積に及ぼすAlの影響に関して、合成したC-S-Hより検討を行った。その結果、同一Ca/Siモル比において合成時のAl/Siモル比が大きいC-S-Hほど、各湿度における水蒸気吸着量が多くなった。また、比表面積も同様に合成時のAl/Siモル比が大きいC-S-Hほど比表面積が大きくなる傾向を示した。さらにAlがC-S-Hの比表面積の変化に及ぼす影響について更なる検討を行うため、セメント硬化体中のC-S-Hの比表面積に着目した。その結果、セメント硬化体中のC-S-Hの比表面積も合成C-S-Hと同様にAlの影響に加え、アルカリの影響を受けることが示唆された。

著者関連情報
© 一般社団法人セメント協会
前の記事 次の記事
feedback
Top