茶業研究報告
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大海袋内を窒素ガス置換する荒茶貯蔵法
眞正 清司佐藤 昭一入来 浩幸浅井 淳也今田 隆弘西村 伸一
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2008 年 2008 巻 105 号 p. 105_35-105_41

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抄録

荒茶の簡易かつ低コストな貯蔵法として,大海袋のまま保管する貯蔵法を開発した。
(1)密閉できる容器に,荒茶を大海袋のまま収容し,容器内に連続的に窒素ガスを流入することで,大海袋内の酸素を窒素に置換できる。
(2)容器内への窒素ガス流量が,時間当たり容器容積程度で,容器内圧力が0.01MPa以上であれば,10時間以内に大海袋内の酸素濃度は1%以下になる。また有圧下であるため,外気の侵入が抑えられる。
(3)大海袋内の酸素濃度は,容器内圧力を有圧下にすることで,6ヶ月間1%以下を維持した。
(4)本貯蔵法による6ヶ月保管後の荒茶品質は,従来のアルミ多層フィルムの茶袋に移し替え,窒素ガス置換された荒茶と同等であった。

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© 2008 日本茶業技術協会
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