茶業研究報告
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施肥幅の拡大が茶樹の窒素利用効率に及ぼす影響
野中 邦彦廣野 祐平渡部 育夫
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キーワード: チャ, 窒素, 施肥, 施肥幅, 利用効率
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2008 年 2008 巻 106 号 p. 106_53-106_62

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抄録

慣行施肥が行われている茶園において,重窒素標識硫安をうね間施肥(うね間中央から株元へ15cmの施肥幅)及び広幅施肥(うね間中央から株元へ40cmの施肥幅)で上乗せ施用し,両者の窒素利用効率を解析した。その結果,広幅施肥を行うことによって,慣行のうね間施肥を行った場合に比べ,硫安で施肥した窒素の利用効率は33~38%向上することが分かった。また,窒素の利用効率向上は,秋肥,春肥,芽出し肥,夏肥のいずれの時期においても認められた。

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© 2008 日本茶業技術協会
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