茶業研究報告
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マシン油乳剤の一番茶萌芽前散布によるチャのカンザワハダニとチャノナガサビダニに対する防除効果と新芽への残留状況
吉岡 哲也堺田 輝貴中園 健太郎仁田原 寿一
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2010 年 2010 巻 109 号 p. 109_1-109_12

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抄録

チャノナガサビダニに対するマシン油乳剤の防除効果,本剤の一番茶萌芽前散布によるカンザワハダニとチャノナガサビダニの密度抑制効果,および新芽への残留状況について検討した。マシン油乳剤はチャノナガサビダニに対する防除効果は高かった。本剤の一番茶萌芽前散布は,チャノナガサビダニとカンザワハダニの発生密度を1カ月以上抑制でき,一番茶の新芽にはほとんど残留しないことが明らかとなった。これらのことから,天然物由来のマシン油乳剤は,有機栽培におけるダニ類の基幹防除剤の一つとして利用できると考えられた。

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© 2010 日本茶業技術協会
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