茶業研究報告
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単独測位GPSの測位精度と茶園における利用の検討
荒木 琢也深山 大介宮崎 昌宏
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2005 年 2005 巻 99 号 p. 1-9

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抄録

本研究では,単独測位GPSの測位精度を調査し,茶園面積計測やGISの構築など茶園管理への利用を検討し,以下の結論を得た。
1) アンテナ上空の状況により,衛星からの信号の受信状態が劣化し,GPSの利用に適さない時間帯が出現する。
2) 良好な条件下での単独測位GPSの精密さは約5m(2 dRMS)であり,測位結果の再現性は,年間を通して半径約6m(2 dRMS)であることを確認した。
3) 三角点において測位した結果,誤差は南北(緯度)方向で1.21m,東西(経度)方向で0.645m,距離で1.37m,高さで3.24mであった。
4) 約13.5a,11うねの茶園の茶園形状,面積,うね配置を取得した結果,うねの配置を取得するには十分な精度が得られなかったが,茶園面積は3%の誤差で取得できた。また,茶園形状は測量機により取得した形状とほぼ同等であった。
5) GISを構築するには精度が不十分であるが,GISを運用していく上で茶園の特定などに利用できると考えられた。

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