茶業研究報告
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繰出し量が作業速度に連動する歩行型施肥機の開発
深山 大介荒木 琢也宮崎 昌宏東 邦道
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2005 年 2005 巻 99 号 p. 11-19

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抄録

歩行施肥作業において肥料を精度よく散布するとともに面積当たり散布量を一定にすることを目的に,ロール式肥料繰出し機構と速度連動機構を有する歩行型速度連動式施肥機を開発し,肥料繰出し特性試験および肥料散布試験を通して以下の結果を得た。
(1)ロール式肥料繰出し機構は,茶園で通常用いられる物性の異なる肥料に良く対応し,繰出しロール回転数と肥料繰出し量の間には,80rpm以下の領域で正比例の関係が確認された。
(2)茶園での作業速度が大きく変動する条件下において,化学肥料や有機配合肥料等,物性が多様で散布量の異なる肥料を用いても,肥料散布量をほぼ一定に調節できる性能を有することが明らかとなった。

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