茶業研究報告
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べにふうき'緑茶抽出条件の違いによるメチル化カテキン含量及びフェオホルビド生成量の変動
山本 (前田)万里前原 明日香江間 かおり水上 裕造加藤 史子廣野 久子物部 真奈美
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2007 年 2007 巻 104 号 p. 43-50

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抄録

抗アレルギー作用で注目されている'べにふうぎ緑茶を飲用する際の留意点及びメチル化カテキンを十分利用できる抽出条件を明らかにするため以下の試験を行った。まず,抽出条件を変えてメチル化カテキン類の抽出率を検討した。'べにふうぎ緑茶からメチル化カテキンを多量に抽出するためには,煮沸しながら5分以上煎じるのが良かった(60%以上抽出可能)。熱水を注いでそのまま5分静置した場合は約30%,1晩冷蔵庫で抽出した場合は約14%の抽出率に過ぎなかった。通年性鼻炎の症状改善に有効とされる1日34mgを摂取するためには,使用茶葉量,抽出時問等を考慮する必要がある。
次に現在,`べにふうぎ緑茶として多く販売されている緑茶粉末を長時間温水に放置した場合のフェオホルビドa(PBa:光過敏性皮膚炎原因物質)生成量を測定したところ,一番茶若芽で製造した緑茶(30秒蒸熱)を40℃の温水で3時間インキュベートすると80mg/100gのPBaが生成した。二番茶では生成はほとんどなかったが,緑茶粉末を水に浸けて気温の高い状態で長時間持ち歩く飲用法は避けた方が良いと考えられる。

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