平成17年度および平成18年度に小麦表示のない市販の加工食品について、特定原材料(小麦)の検査を実施した。ELISA法によるスクリーニング検査では、国産品、輸入品あわせて73検体のうち、菓子等8検体から小麦タンパク質を10μg/g以上検出した。PCR法による確認検査では、揚げ菓子、発酵食品中のDNAは熱、圧力、発酵等により大部分が損傷を受けており小麦DNAを確認できなかった。そこで、DNAの抽出法およびPCR法の改良について検討した。本法を適用したところ、高度に加工された食品中の小麦DNAを確認することができた。