CHEMOTHERAPY
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新しいニトロフラン誘導体の抗菌作用について(1)
1,5-Bis-(5-nitro-2-fury1)-3-pentadienone-N4-methy1amidinohydrazoneおよび3-Methylamino-6-[2-(5-nitro-2-fury1)-viny1]-as-triazineの抗菌作用
五島 瑳智子丹羽 千鶴子桑原 章吾林田 敏夫
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1963 年 11 巻 6 号 p. 358-360

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抄録

卯尾田および高井(195)が合成したBis-(5-nitrofurfurylidene)-acetenguanylhydrazoneは,培地に.加えてから加熱滅菌すると高い抗菌価を示すが,無菌的に培地に加えた場合は抗菌価が低く,培地内で物質の変化が予想された。 三浦ら(1961)は上記の物質をアルカリ環境で有機溶媒中で加熱すると閉環反応が起こりastriazineをもつ化合体が生成することを発見し,強力な抗菌作用を示す3-Amine-6-[2-(5-nitro-2-fury1)-viny1]-as-triazineの合成に成功した。その抗菌力については木村ら(1962)の検討がある。私らは上記の2化合体のメチル誘導体である1,5-Bis(5-nitro-2-fury1)-3-pentadienone N4-methy1-amidinohydrazone・HC1(以下,BNP-Mと略す)および3-Methylamino-6-[2-(5-nitre-2-fury1)viny1]-as-triazine・HCI(ANT-Mと略)の新鮮分離ブドウ球菌および赤痢菌に対する抗菌価をしらべたので,つぎにその成績のあらましを報告する。

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