CHEMOTHERAPY
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Cefotaximeの外科領域における臨床的検討
加藤 繁次田中 豊治納賀 克彦三浦 誠司島津 弘竹中 信夫
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1980 年 28 巻 Supplement1 号 p. 623-625

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抄録
Cefotaximeを各種外科疾患中, 主として表在性軟部組織感染症10例, 穿孔性腹膜炎4例の計14例に使用し, その臨床的効果について検討を加えた。
表在性軟部組織感染症の有効率は80%と高値を示したが, 穿孔性腹膜炎では50%が無効となり全体の有効率は71.4%となった。
細菌学的には表在性軟部組織感染症10例中, 5例にPeptococcus 2株, S. epidermiais 1株, S. aureus 1株, Corymbacterium 1株, Acimtobacter 1株, Bacteroiaes 1株が検出されたが菌はすべて消失した。しかし穿孔性腹膜炎の無効例ではE. coliが検出され本剤投与中, 菌が存続した。副作用として1例に発疹を認めたが投与中止により副作用症状は直ちに消失した。
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© 社団法人日本化学療法学会
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