CHEMOTHERAPY
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複雑性尿路感染症に対するHBK (筋注) の使用経験
水谷 修太郎細川 尚三西本 直光三好 進岩尾 典夫東本 順三塩田 憲三
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1986 年 34 巻 Supplement1 号 p. 444-452

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抄録
1日0.1gのHBKな15例の複雑性尿路感染症に筋肉内投与した。注射は1日1回, 5日間とし, 同時に500mlの補液を併用した。3例に著効, 5例に有効そして7例に無効の結果を得, 総合有効率は53%であった. 膿尿に対しては, 5例に正常化, 2例に改善そして8例に不変の結果を得, 他方細菌尿に対しては6例に消失, 5例に菌交代, そして4例に残存の結果を得た。副作用としては, 眩量や聴力障害などを含む信覚症状は皆無であった。臨床検査値あ異常として, 1例に好酸球の増加, 他の1例にトランスアミナーゼの軽度上昇を認めた。
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© 社団法人日本化学療法学会
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