1988 年 36 巻 Supplement4 号 p. 245-250
新しいマクロライド系抗生物質RU 28965を呼吸器感染症24例に投与して, その臨床効果, 細菌学的効果, 副作用について検討した。臨床効果は, 急性咽頭炎3例中, 有効2, 無効1, 急性気管支炎5例はすべて有効であった。慢性気道感染症9例中, 著効1, 有効2, やや有効1, 無効5, 肺炎7例中, 有効3, やや有効3, 無効1であった。
細菌学的効果は, 消失4, 交代4, 不変2で除菌率は80%であった。副作用として1例に発疹がみられ, 臨床検査値の異常化としてGPT上昇, GOTおよびGPT上昇, GPTおよびAl-P上昇がそれぞれ1例ずつみられた。