CHEMOTHERAPY
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ST合剤服用後副作用を認めたHIV感染症症例の検討
古西 満森 啓前田 光一三笠 桂一澤木 政好成田 亘啓藤村 吉博吉岡 章
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キーワード: ST合剤, 副作用, HIV感染症
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1994 年 42 巻 12 号 p. 1385-1390

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抄録

ST合剤服用後副作用を認めたHIV感染症症例7例 (平均年齢: 29.9歳) について検討した。6例は血友病症例, 1例は血友病症例の妻であった。ST合剤は4例に対してはPneumocystis carinii肺炎の治療目的, 3例に対しては予防目的で投与され, 初回のST合剤投与量は2錠から12錠/日であった。副作用は4例に認め, ST合剤投与後9日から16日に出現し, 皮疹, 発熱, 全身倦怠感であった。臨床検査値異常は7例全例に認め, ST合剤投与後7日から22日に出現し, 肝機能障害, 白血球減少, 血小板減少, 腎機能障害, アミラーゼ上昇, DICであった。6例ではST合剤を継続投与できたが, 1例は投与を中止した。我々の経験からHIV感染症症例でのST合剤の副作用は投与後1か月以内の早期に出現した。

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© 社団法人日本化学療法学会
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