日本化学療法学会雑誌
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Cefluprenamの臨床的検討
小西 一樹星野 健前田 志津子村井 一範守 義明吉田 雅美斯波 明子田村 昌士
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キーワード: 呼吸器感染症
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1995 年 43 巻 Supplement4 号 p. 259-261

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抄録

新しい注射用セフェム系抗生物質cefluprenam (CFLP) を6例の呼吸器感染症に投与し, 有効性と安全性を検討した。CFLPは, 1回1gを100mlの生理食塩水に溶解し1日2回, 30~60分間かけて点滴静注した。投与期間は4~11日間であった。検討した6例に対する臨床効果は, 有効3例, 無効3例であった。起炎菌は1例で検出されAcinetobacter calcoaceticusは除菌されたが, Staphylococcus aureus (MRSA) は残存した。副作用は, 発疹が2例に認められ, 臨床検査値異常は軽度の肝機能異常が2例に認められた。

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