日本化学療法学会雑誌
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Azithromycinの一般薬理作用
山中 教造岡 玉緒河合 光久佐竹 ゆかり
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キーワード: 一般薬理
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1995 年 43 巻 Supplement6 号 p. 127-138

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抄録

新規マクロライド系抗菌薬azithromycinの一般薬理作用を検討した。
マウスにazithromycin300mg/kgを経口投与した場合, 群居行動, 耳介反射および痛覚反応の消失が5例中1例にみられたが, 用量依存性はなかった。500mg/kgで小腸輸送能の軽度抑制が認められた。ラットでは300mg/kg (十二指腸内投与) で胃液量および酸分泌量の減少が認められた。また麻酔イヌでは40mg/kg以上の十二指腸内投与により投与直後の一過性の軽度な血圧上昇, 呼吸数, 心拍数の増加等が認められた。両側頸動脈閉塞ならびに各種薬物による血圧反応に対し, azithromycin 10mg/kgの静脈内投与は影響を示さなかった。その他中枢神経系, 末梢神経系, 摘出平滑筋, 腎排泄ならびに血液系に対する作用はみられなかった。
以上のように, azithromycinは安全性の高いマクロライド系抗菌薬であると示唆された。

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