日本化学療法学会雑誌
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穿孔性腹膜炎に対するsulbactam/ampicillinの臨床効果と安全性
横山 隆竹末 芳生重田 文弥
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2003 年 51 巻 6 号 p. 340-346

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抄録

β-ラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン製剤であるスルバクタムナトリウム/アンピシリンナトリウム (ユナシン (R)-S静注用) を穿孔性腹膜炎に対して使用し, 以下の結果を得た。本調査に組み入れられた36例中, 有効性評価対象は22例で, その内訳は, 虫垂穿孔性腹膜炎11例, 十二指腸穿孔性腹膜炎9例, 胃潰瘍穿孔性腹膜炎1例, 外傷性小腸穿孔性腹膜炎1例であった。これらの有効率は90.9%(20/22例) であり, 原因菌が分離同定された10例における有効率は80.0%(8/10例) であった。細菌学的効果に関しては, 原因菌12株中10株が「消失」であった。安全性に関しては, 本調査に組み入れられた36例中1例において, AST (GOT), ALT (GPT) およびALP上昇の副作用が認められた。

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