2003 年 51 巻 Supplement1 号 p. 66-70
Legiomlla菌種の標準株およびLegionella pneumophila臨床分離株に対するtelithromycin (TEL) のin vitro抗菌力をerythromycin (EM), clarithromycin (CAM), azithromycin (AZM), levofloxacinおよびsparfloxacinと比較した。Legionella菌種の標準株およびL.pneumophilaの日本での臨床分離株に対するTELのMIC90は, それぞれ0.5および0.25μg/mLであった。このTELの活性は, EMおよびAZMよりも強く, CAMよりやや弱かった。以上の結果より, TELはLegiomlla菌種による肺炎に対して優れた治療薬となりうることが示唆された。