広島大学大学院人間社会科学研究科
2021 年 73 巻 3 号 p. 43-53
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河川の堆積作用に関する景観写真の読解問題への大学生の回答内容を通時的な見方の観点から検討した.その結果,堆積物が水面より高い所に存在することへの認識はほとんどできておらず,そのためステージ間連携に当たる,現状とは異なる水位を想定した景観の特徴把握には至っていなかった.このことは景観写真の読解において,変化の原因とその結果は同時にあるのではないことが十分に理解できていないことを示唆する.論理的思考力の育成に関連して,大学生に対して自然景観の通時的な見方を意識した堆積作用の指導が求められる.
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