80 巻 (2009) 1 号 p. 63-69
肥育豚の皮下脂肪の性状に玄米給与が及ぼす影響を検討した.試験1 : 平均体重67 kgの肥育豚64頭を,32頭ずつ対照区と玄米区に割り振り,出荷体重115 kg, 給与期間45日を目安として飼育した.対照区飼料は自家配合飼料とし,対照区飼料のトウモロコシの30%を玄米で代替して玄米区の飼料とした.玄米の給与によりロース部位の皮下脂肪内層のオレイン酸の割合は高くなり(P < 0.05),リノール酸の割合は低くなった (P < 0.05).試験2 : 平均体重60 kgの肥育豚1,159頭を,対照区に576頭,玄米区に583頭割り振った.このうち,日増体量には64頭の測定値を,枝肉形質と脂肪酸組成には30頭の測定値を解析に供した.玄米の配合割合を15%とし,給与期間は60日とした.バラ部位の皮下脂肪内層のオレイン酸の割合は高くなり(P < 0.05),リノール酸の割合は低くなった(P < 0.01).玄米を30%配合した場合は45日間,15%配合した場合は60日間の飼養により,肥育豚の皮下脂肪内層の脂肪酸組成が変化した.