日本畜産学会報
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一般論文(原著)
ホルスタイン種雄牛における精液性状の遺伝率および反復率の推定
川上 純平花牟禮 武史萩谷 功一早川 宏之馬場 俊見鈴木 三義
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2016 年 87 巻 2 号 p. 101-106

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抄録

多形質アニマルモデルを使用し,雄牛の繁殖性を示す精液性状形質の遺伝的パラメータを推定した.データは,ジェネティクス北海道が所有するホルスタイン種雄牛の採精記録およびそれらの血縁記録である.精液性状形質は,採取された精液量(採取量),精子濃度,精子数,採取直後の精子の活力指標(新鮮活力)および凍結精液の融解後の活力指標(凍結後活力)を含む.分析では,採取年,採取月,採取場所,採精回次,採取方法および凍結精液の種類を母数効果,採取者,個体の育種価,恒久的環境効果を変量効果とした.遺伝率推定値は採取量0.12,精子濃度0.13,精子数0.06,新鮮活力0.11および凍結後活力0.20であった.反復率推定値は,採取量0.25,精子濃度0.39,精子数0.16,新鮮活力0.62および凍結後活力0.72であった.凍結後活力は反復率が高いため,若齢時の記録から成熟時のそれらを予測可能であると推察した.

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