日本畜産学会報
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山羊乳脂肪球に關する研究
田先 威和夫
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20 巻 (1949) 4 号 p. 103-108

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抄録

山羊乳脂肪球の状態を調査するため2頭の山羊を用ひて實驗を行つた。その結果を総括すると次の如くである。
(1) 山羊乳脂肪球に於ては控乳時間,搾乳時期搾乳間隔等による大さの差異は見られなかつた。泌乳全期の平均を求めると, No.1山羊では2.80±0.21μ(危險率1%), No.2山羊は1.80±0.9μ(危險率1%)で個體による差が著しかつた。
(2) 脂肪球數は變異が大きく,大さと同様に搾乳時間等による影響は見られなかつた。本試驗に於ては,1cc中概ね20~200億の間にあつた。
(3) 脂肪容積を脂肪球の平均半徑を基にして算出すると,脂肪率との間に高度の正の相關が存した。
(4) 脂肪容積と比重又は乳量の間には相關々係が存しなかつた。故に之等は夫々別個に考へるべきものと考へられる。
(5) 山羊乳の脂肪率は2~6%のものが多く,平均すると4.65±0.46%(危險率1%)となり,脂肪率として4-5%を採用する事が妥當であると思はれる。

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