日本畜産学会報
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無角和種における粗飼料の消化率について
上坂 章次川島 良治
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23 巻 (1952) 3 号 p. 107-109

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抄録

1 無角和種が粗悪な飼料の利用性に富むものかどうかをみるために,粗飼料の消化率を求め,有角の和牛のそれと此較してみた。有角の和牛は2頭でそのうち1頭は黒毛和種であり,他は豚尻牛であつた。
2 無角和種は黒毛和種及び豚尻牛に比して一般に粗飼料の消化率が高かつた。ことに粗飼料の質の良好でない時にこの差は判然と現われるようである。
3 粗飼料の質が悪化した場合,無角和種における各飼料成分の消化率低下の割合は豚尻牛に比して少かつた。これは無角和種が粗悪な飼料をもよく利用する能力があることを示すものかと思われる。
4 豚尻牛の消化率は一般に無角和種に比して低いが,粗飼料における粗脂肪の消化率のみはやゝ高かつた。それにも拘わらず豚尻牛が体脂肪蓄積の能力に乏しいとすればそれは,豚尻牛の脂肪代謝における生理異常の問題と関連しているものと思われ,興味ある事実といゝうるであろう。

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