日本畜産学会報
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遺伝子座の機会的固定を阻止する幾つかの条件について
野沢 謙
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30 巻 (1959-1960) 6 号 p. 352-357

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抄録

集団中のヘデロな遺伝子座の機会的固定が阻止され,集団中にヘテロ性が保持される幾つかの場合について考察した.
(1) 孤立した単一集団ならば,世代の経過とともにその有効な大きさが指数的に増大する場合,あるいは単一集団が周囲から個体の移入を毎代受け入れでいる場合がそれであるが,人間が繁殖を支配できる家畜においては,
(2) 幾つかの近交系に対する交配を巡回的に行なつて,生産家畜群を維持する場合には,近交系における近親交配がいかに強度であつても,生産家畜群においては,極限状態でも,ヘテロ性は消失しない.たとえば,近交系が3個以上であれば,近交係数は10%以下に保たれることが明らかになつた.

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