14.5月齢のコリデール種雌羊2頭を使い,せん毛前後の腹側中央部の皮膚表面における蒸泄量を,温度調節室で試験して,次の結果を得た.
1) 単位面積当りの蒸泄量は,せん毛前に多く,せん毛後のほぼ2倍であつた.
2) 高温環境時の蒸泄量は,せん毛前後とも,25°→30°で急激に増大することが観察された.
3) 皮膚表面における蒸泄量は,皮膚温と正の相関が認められ,回帰分析の結果,皮膚温上昇に対する蒸泄量増大の割合は,せん毛前後で差を認めなかつた.
4) せん毛前の皮膚表面における単位蒸泄量当りの熱放散効果は,せん毛後より低いことが暗示せられた.