日本畜産学会報
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原料皮の損傷に関する研究
I. 塩蔵皮の乾燥がクロム革の性状におよぼす影響
岡村 浩白井 邦郎川村 亮
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41 巻 (1970) 1 号 p. 1-8

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抄録

塩蔵子牛皮および塩蔵成牛皮を試料皮として,塩蔵皮の水分と,これにより製造されたクロム革の化学分析値,機械的性質および外観検査による品質との関連性をしらべ,塩蔵皮の保存中の乾燥がクロム革の性状におよぼす影響を検討した.この結果,子牛試料皮の含水量の減少は,1kg/mm2荷重時の伸び,銀面の機械的性質(7mm高の荷重,銀面われ時の荷重および高さ)に影響することが認められ,クロム革の外観検査による品質も著しく低下することを知った.これらの結果から,一般に塩蔵子牛皮の含水量は30%以上を保持することが望ましい.
これに対し成牛試料皮の場合には,含水量と20%いったかなり強度の乾燥状態におかれても,1kg/mm2時の伸び,銀面の機械的性質に若干の影響を与えるが明瞭な変化ではなく,一般に塩蔵成牛皮は塩蔵子牛皮に比較して保存時の乾燥の影響は著しく少ないことを知った.

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