51 巻 (1980) 6 号 p. 422-428
蛋白質およびエネルギー蓄積量を制御するための方法をラットを用いて検討した.代謝エネルギー(ME)4水準と,可消化粗蛋白質(DCP)3水準との組合せにより調製した12種類の飼料を,1日当り12g給与し,試験開始後20日目に屠殺して,屠体分析によって,蛋白質とエネルギーの蓄積量を求めた.MEおよびDCP摂取量とエネルギーまたは蛋白質の蓄積量との間の関係式は,重回帰分析により求めた.これらの式において,エネルギーおよび蛋白質の蓄積量を任意の値に設定し,それぞれの場合におけるMEとDCP摂取量との間の関係を作図した.本図より,エネルギーおよび蛋白質の蓄積量は,MEおよびDCP摂取量の変化に対応して,それぞれ山における鞍点および稜線を描いて変化することが認められた.また,エネルギーおよび蛋白質の蓄積量を,任意の値に制御するためのMEおよびDCP摂取量は,エネルギーと蛋白質のそれぞれの蓄積量における両曲線の交点に相当するMEおよびDCP摂取量の値を読みとることによって求められる.なお,本実験で示した方法は,動物実験によって,信頼性のあることが確かめられた.