日本畜産学会報
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アフィニティクロマトグラフィーによる牛乳のアルカリ性ホスファターゼの精製並びにフラボノイド及び糖質が酵素活性におよぼす影響
葛谷 泰雄金丸 義敬棚橋 保
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53 巻 (1982) 1 号 p. 45-49

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抄録

脱脂乳から,レンネット処理,硫安沈殿,ブタノール処理,アセトン分画,1回目SephadexG-200ゲル〓過,DEAE-セルロース•イオン交換クロマトグラフィー,2回目Sephadex G-200ゲル〓過及びConcanavalin A/Sepharose 4Bによるアフィニティクロマトグラフィーによってアルカリ性ホスファターゼ(ALP)を比活性=43.13 unit/mg proteinに精製した.酵素標品はポリアクリルアマイド•ゲル電気泳動的に単一蛋白質から成ることが観察された.フラボノイド及び糖質が牛乳のALPにおよぼす影響について検討した.ALPはフラボノイドによって阻害され,モリン,クエルセチン及びナリンギンによる阻害は混合型でKi値はそれぞれ0.12,0.24及び0.12mMであった.ルチンは不拮抗型の阻害を示し,Ki値は0.27mMであった.他方,ALPはマンノース及びグルコースによって阻害されず,N-アセチルムラミン酸塩,N-アセチルノイラミン酸塩,D-マンノサミン及びD-グルコサミンによって阻害された.N-アセチルムラミン酸塩,N-アセチルノイラミン酸塩及びD-グルコサミンによる阻害は混合型でKi値はそれぞれ66,25及び22mMであった.

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