日本畜産学会報
乾乳牛の主要ミネラル出納に及ぼす高温環境の影響
久米 新一栗原 光規高橋 繁男柴田 正貴相井 孝允
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57 巻 (1986) 11 号 p. 940-945

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抄録

ホルスタイン種乾乳牛4頭を環境制御室に収容し,乾乳牛の主要ミネラル出納におよぼす環境温度の影響について調べた.環境条件は相対湿度を60%に保ち,環境温度を18,26,32°Cの願に2頭の牛を暴露させ,また他の2頭の牛はその逆の順で暴露させた.また各処理期間は2週間とし,イタリアンライグラス乾草を維持レベル給与した.体重は,処理間で有意差は認められなかった.乾草および固形塩摂取量は高温で減少したが,飲水量は温度上昇とともに増加した.乾草の主要ミネラル含量は,ほぼ推奨値を満たしていた.Caの吸収量および蓄積量は,各処理間で有意差は認められなかったが,26°Cで増加し,32°Cで減少する傾向がみられた.Pの吸収量および蓄積量は,32°Cで減少した.Naの吸収量および蓄積量は,32°Cで急減し,負の蓄積を示した.MgおよびKの吸収量および蓄積量は処理間で有意差は認められなかった.以上の結果から,乾乳牛のCa,PおよびNaのみかけの吸収量および蓄積量は暑熱ストレスによって影響され,32°Cで低下することが示唆された.

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© 社団法人日本畜産学会
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