日本畜産学会報
Online ISSN : 1880-8255
Print ISSN : 1346-907X
ホルスタイン種の同種免疫によるリンパ球抗原(BoLA)に対する抗血清の作製と吸着による抗体の単離
森田 光夫印牧 美佐生清水 一広近藤 泉天野 卓田中 一栄
著者情報
ジャーナル フリー

62 巻 (1991) 5 号 p. 433-441

詳細
PDFをダウンロード (572K) 発行機関連絡先
抄録

ホルスタイン種未経産牛32頭を受血牛として,クラスター分析によって分類された8種のウシリンパ球抗原(BoLA)型について既知の個体同志のリンパ球免疫を実施した.既知の抗原に対する抗体が期待抗体となる免疫組合せでは,3回免疫後1週間で約半数が16倍以上の強い力価の抗体を産生し,5回免疫後にはすべての個体が免疫に用いたリンパ球に対する抗体を産生した.また,期待抗体を持たない免疫の組合せでも6回免疫後には15頭中10頭がリンパ球に対する抗体を産生した.これらの免疫血清を用い,相互吸着試験を実施した結果,これまで明らかにされた8種の抗原中,6種の抗原に対する力価の強い免疫抗体を単離することができた.また,新たにBo-2A,2B,4A,9,10,11,12,13,14および15と仮称した10種のBoLAに対する抗体を単離した.この内のBo-2A抗原およびBo-2B抗原はBo-2抗原と,Bo-7抗原およびBo-9抗原はBo-8抗原と,さらにBo-4A抗原およびBo-13抗原はBo-4抗原とそれぞれ亜型関係にある抗原であると考えられた.
以上の抗体によって検出された17種の抗原によって,パネルリンパ球として使用した37頭のホルスタイン種は23種類,33頭の黒毛和種は8種類,30頭の日本短角種は13種類の表現型に分類された.また,抗原の出現頻度に大きな品種差が認められた.

著者関連情報
© 社団法人日本畜産学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top