日本畜産学会報
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PCR法によるウシ胚の性判定技術の検討
渡辺 伸也高橋 清也小西 秀彦今井 裕粟田 崇高橋 秀彰桝田 博司安江 博
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1992 年 63 巻 7 号 p. 715-720

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抄録

PCR法を用いたウシ胚の性判定を行なうための諸条件を検討するとともに,この方法により性判定された胚を移植し判定と実際の性を照合した.試験は,(1) 体外受精由来の胚盤胞期胚の作製,(2) バイオプシー,(3) PCR法による胚の性判定,(4) 胚移植の順で行なった.(1)~(2)の過程では試料細胞以外に灘入する雄ウシDNAを排除するために雌ウシ血清を用いた培養,細胞のDNaseおよびトリプシンによる処理およびピペット類の交換を試みた.性判定を行なった40個の胚を一卵ずつレシピエントに移植し6頭の産子が得られ,このうち,PCR法による判定と出産後に判明した性の一致したものが4例認められた.以上の結果より,PCR法による性判定胚を用いた子牛生産は可能であるが,性判定の精度向上のための技術的改善が必要と考えられた.

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