日本畜産学会報
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精製栄養素の胃内給与法により飼育した早期離乳子牛のエネルギーと窒素利用:第四胃内ヘグルコースとカゼインを注入した場合の第一胃内注入揮発性脂肪酸組成の影響
小櫃 剛人谷口 幸三山谷 洋二
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64 巻 (1993) 7 号 p. 692-699

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抄録

頭の早期離乳子牛(7週齢離乳)の第一胃内に,酢酸,プロピオン酸,酪酸のモル比が48:42:10および76:14:10のVFA混合液と主要ミネラルを,第四胃内にカゼイン,グルコース,微量栄養素を注入し,8から14週齢まで飼育した.注入総エネルギーは700kJ/kg BW0.75で,このうちVFA,グルコース,カゼイン由来のエネルギーは58,19,23%を占めた、窒素注入量は1.0g/kgBW0.75とした.2週間毎に血漿中のグルコース,尿素態窒素,遊離アミノ酸の濃度と,熱発生量および窒素出納を側定し,以下の結果を得た.血漿中の尿素態窒素と遊離アミノ酸濃度は,10,12週齢子牛にプロピオン酸制合14%のVFA混合液を注入した時低い傾向にあった.血漿中グルコース濃度と熱発生量にはVFA組成や週齢の進行に伴う影響は認められなかった. VFA混合液のプロピオン酸割合が42および14mol/100molの場合,グルコースエネルギーの利用効率はそれぞれ72および77%であった第四胃内グルコース無注入の場合では,低プロピオン酸液の第一胃内注入により窒素蓄積量は低下したが,第四胃内ヘグルコースを注入した場合では,窒素蓄積量には注入VFA組成の影響は認められなかった.以上の結果より,成反芻家畜と比較して早期離乳子牛では,グルコースエネルギーの利用効率は大きく異ならないが,窒素利用に対するグルコースやプロピオン酸の栄養素としての意義は大きいものと判甥断した.

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