日本畜産学会報
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Lactobacillus acidophilus JCM 1229株の生産するβ-ガラクトシダーゼの精製とその性質
鈴木 雅勝齋藤 忠夫戸羽 隆宏植村 順子伊藤 敞敏
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1994 年 65 巻 7 号 p. 631-638

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抄録

ヒト腸管由来の乳酸菌Lactobacillus acidophilus JCM1229株よりβ-ガラクトシダーゼを単離精製した.分画方法は菌体を破砕後,硫安分画,イオン交換,疎水,アフィニティー,吸着の各クロマトグラフィーを行った.精製酵素は電気泳動的に単一であり,その分子量はゲルろ過モードによる高速液体クロマトグラフィーにより290kDaと推定された.本酵素の至適pHは5.5でありpH5.5-6.5領域で安定であり,50°C;で最大活性を示した.また,本酵素の2-ニトロフェニル-β-D-ガラクトピラノシドとラクトースに対するKm値はそれぞれ,0.59mMおよび5.13mMであった.2-メルカプトエタノールやMg2+,Mn2+イオンなどの添加により,本酵素は活性化された.

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