地理科学
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論説
屋久島におけるエコツーリズム―観光産業関係者の認識―
アデウミ イフェオルワ ボランレフンク カロリン
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2017 年 71 巻 4 号 p. 185-205

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抄録

世界遺産登録とエコツールズム観光地としての定着は屋久島に観光者だけでなく,観光産業で働く移住者も引きつけた。本論文は観光産業の関係者がエコツーリズムをどのように認識し,また,出身地,居住歴,事業所の立地場所,事業所の種類と開業年がその認識にどのように影響するか分析している。そのため,観光産業関係者のアンケート調査を行った(回答者97人)。回答者の約半分は屋久島外の出身であったが,この割合が屋久島が世界遺産に登録された2003年以降に開業した事業者では高く,また,土地や建物の所有を前提とする宿泊業ではやや低かった。回答者は経済的な効果やコミュニティにもたらす影響に基づいて,エコツーリズムを高く評価している。一方,資源の過剰利用,ゴミ問題や登山道の破壊がエコツーリズムの課題としてあげられた。エコツーリズムの影響に対する認識は出身地,事業所の種類と開業年により異なっているが,立地場所と居住歴は影響していないことが明らかになった。

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